西部劇の歴史: その起源と進化1
西部劇の歴史: その起源と進化
西部劇は、アメリカ映画の中でも特にユニークなジャンルです。その起源は、19世紀後半のアメリカ西部拡大の時代に遡ります。この時代は、法律がほとんど存在しない無法地帯とされ、多くの伝説と物語が生まれました。西部劇は、この時代の冒険、対立、そして生き延びるための戦いを描いています。以下にいくつか映画名とその内容を挙げておきます。
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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」 (Once Upon a Time in the West, 1968):
- 謎めいたハーモニカを持つ見知らぬ男が、美しい未亡人を鉄道会社の無慈悲な暗殺者から守るために協力する物語。
- 監督: セルジオ・レオーネ
- 主演: ヘンリー・フォンダ、チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ジェイソン・ロバーズ
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「サーチャーズ」 (The Searchers, 1956):
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「レッドリバー」 (Red River, 1948):
- 牛の大量輸送を目指す牧場主が、途中での反乱と家族の対立に直面する物語。
- 監督: ハワード・ホークス、アーサー・ロッソン
- 主演: ジョン・ウェイン、モンゴメリー・クリフト、ジョアンヌ・ドル、ウォルター・ブレナン
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「ハイヌーン」 (High Noon, 1952):
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「シェーン」 (Shane, 1953):
西部劇は、アメリカの開拓時代やゴールドラッシュ時代の歴史的背景を反映しています。荒野での生き抜き、法のない世界での戦い、そして人々の情熱的な願望が、これらの物語を豊かにしています。その反面、地に足をつかせた生き方ができないまたは普通の生活に憧れながらも選べない人間(無法者)の悲しさも映し出します。観客は、主人公たちの苦悩や決断に共感し、自身の人生に置き換えて考えることができます。
わたしの西部劇への扉を開いてくれた映画は、上記の1です。チャールズ・ブロンソンが「ハーモニカ」という呼称で、いつも銃を携帯し時にハーモニカを吹きながら、人生を賭けて一生の敵を求め旅する映画です。会話はほとんどせずハーモニカで相手に応えていきます。発する言葉は非常に短く、それでいて端的です。また、彼が肌身離さず持っているハーモニカこそが彼のガンマンとして生きる原点でもあるのです。3時間ほどの長尺映画ですが、色々な層の人々の生活を見せ、胸が熱くなります。ぜひ見て頂きたいです〜。